女神さまにおねがい!!~カミコイ2~

 「……キングさまを救える力は扱えるようになったのか?」



 「分からない…」



 「……呑気だな…」



 ナルは闇に浮かぶ二つの月を見上げた。ナルの瞳は物憂げに紅の月に向いていた。



 
 主の身を案じる僕の顔。



 「……!?」



 亜希緒が口元を押さえ、私たちの前に通り過ぎる。



 「……御子が居るな…」


 
 「御子って何?」



 「赤ちゃんだ…いちいち…説明しないといけないのか??」
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