女神さまにおねがい!!~カミコイ2~
透牙に腕を掴まれ、私たちは部屋を飛び出す。
二人が心配だけど…透牙…私の腕を強く掴み、来た通路をひたすら駆ける。
「「!!!!?」」
吸精樹の細い足が伸びて何処までも私たちを追い回す。
「ヴィーナスさま…メタルブレスに力を込めて下さい!」
駆けながら透牙が後ろを振り向き、叫ぶ。
護身用に身につけていたメタルブレスに私は力を込める。
透牙もメタルブレスに力を込めた。
ふたりで白い装甲服に身を包む。
「メタルブレスの力はヴィーナスさまにとって慣れてないから辛いと思いますが…
先ほど見たようにガラスをも溶かす液体から身を護る為です…我慢してください」
「うん…シグマ…気を遣ってくれてありがとう~」