女神さまにおねがい!!~カミコイ2~

 足元からナルの声が聞こえる。



 「このドラゴンはナル?」



 【そうだ!!早くしろ!!】


  
 私を抱き上げていたシグマは私をドラゴンの背に下ろす。



 私の右手にはロッドが現れた。



 ナルは体を旋回させて、宙に舞い上がる。




 怪物化した吸精樹は白い光を発しながら、動きを止めていた。


 【うわあああああーーーーーっ!!!】




 サイランは断末魔の声を高々と上げて、必死に私の力に足掻く。




 私は今在るすべての力をロッドに託す。

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