女神さまにおねがい!!~カミコイ2~

 自分の血の異様な匂いに俺の鼻腔は刺激され、吐きそうになる。



 ……このまま…果てるのは嫌だ…。



 俺は神…創造の神だ……。



 悪霊に憑依され…仲間に自分の母親に刃を向けた俺だけど……こんなとこで何も
せずに果てるのは避けたい……。



 俺は壁を伝い…立ち上がる。




 全身に激しい痛みが駆け抜け…血がポタポタと雫のように流れる。



 それでも俺は壁を伝い歩いて、扉に急ぐ。
< 248 / 319 >

この作品をシェア

pagetop