女神さまにおねがい!!~カミコイ2~
私は助けを求めるように、ヤッキーの方を振り返る。



でも、当のヤッキーは私に背中を向けていた。



「・・・」



ナルと私はヒロの用意した車に乗り込んで、新居に向かう。



「天使の言いなりなるなんて、神様たちも情けない・・・」


ナルは頬に手を当てながら、私に向かって呟く。



「今まで、ずっと…この世界を守ってきたのは天使たちだって知ってるから・・・力では支配出来ない。天使たちのわがままを黙って聞いてるのよ」



「確かに、そうだけど」



ナルは私の言葉に相槌を打つ。



ナルもヒロたちの心の胸の内をわかっていた。



「ヴィーナス様と俺が一緒になるなんて…夢見てぇだ」



「・・・」
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