女神さまにおねがい!!~カミコイ2~
ヤッキーには悪いけど、私は頬を紅潮させた。



「…万物全てを包む女神の聖域に入れるんだ…。胸が高鳴る…」



「!!?」


フルスモークの窓の外を眺めていたナルが私を見ていた。



ドラゴンと同じ碧い色の帯びた瞳が熱く私を見つめる。



「あ、あのう…そのう・・・」

私は両手が自然とパラパラみたいに、動き出す。




「テレるな…」



いつもと違うナル。


私の両手を掴んだ。



「マスター様のコトは俺が忘れさせて、差し上げます。ヴィーナス様。あなた様はこの俺に身を預けて下さい」



「え、あ…」



ナルは私の顔に顔を近づけた。
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