女神さまにおねがい!!~カミコイ2~
ナルは唇が重なるほんの僅かな隙間で、顔を止めた。



私の頬にナルの吐息がかかる。



「こんな車内で…無粋なコトはしない…キスもその次も部屋で時間をかけて存分に慈しんで差し上げます…ヴィーナス様」


そう静かに言って、ナルは顔を離した。




「・・・」


私たちの新居はーーー・・・



私の住んでいるマンションの最上階の部屋。



寝室のベットは一つ。


「一緒に寝るんだよね…」


ナルは力で私をベットに押し倒した。


スプリングは程よく跳ね、そのまま私の身体の重みで、沈んだ。




「あ、あのう・・・」





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