心燃

中2、夏。
私は、いや。私たちは、悪い選択を犯してしまったのかもしれない。


蒼葉が、ハブにされた。
最初は、何気ないことだった。
蒼葉は人より行動するのが少しばかり遅い。せっかちな陸上部員には耐えられなかったのだろう。ちょっとした事が起こった。


夏の暑い日、夏休み間近で毎日荷物が多い日々になっていた。
蒼葉が、
「チョット忘れ物した！待ってて。」
「私も行くよ！」私も付いて行った。
皆早めにねと、いう感じだった。
しかし、蒼葉はいつになっても用意が終わらなかった。
私が校庭にいる皆に
「まだかかるけど待っててだって！」と、大声で叫んだ。
そうしたら、有紀が私に強く言い返してきた。
「これ以上待ってらんない！」
私は、蒼葉にそのことを言った。
「もう少しだから待ってて！」それが返答だった。
有紀たちに「待っててだって」と、言ったが帰ろうとするのが見えて、私は走って有紀たちを止めにいった。
しかし、「おしおし、早くあいつ連れてきてよ！帰れないじゃん！」と、いわれてしまった。
私もその時は、冷静に考えられず「私が悪いわけじゃないでしょ！」と、言い返してしまった。
そのまま、起こってしまった私は、蒼葉にも有紀にも何も言わず帰ってしまった。
帰り道、一人で歩きながら考えた。
「私は、怒っている有紀のことを考えてなかった・・・。
蒼葉にもちゃんと言うべきだったなぁ。」、と思っていた。
家でも、ずっとそのことを考えていたが解決しなかった。
明日、直接会って謝ろうと思っていた。


その時だった・・・。