背番号1のエース
「奈々はピンクね」
「あはは ありがとう」
あぁ。受け取ってしまったよあたし
小学生の女の子がつけてそーな
この四角いブタちゃんのストラップを!
なんでブタなのよー?
「ほら。貸して」
あたしのショッキングピンクの携帯に四角いブタちゃんのストラップを器用につける稔。
あぁぁぁぁ
デカイ。
デカすぎるよ、そのブタちゃん。
ストラップというよりもはやヌイグルミだろ。
いーやーだー
恥ずかしいったらありゃしない!
あぁ。でも稔とオソロイ…
「ん。奈々、不器用なんだね」
「そうそう!細かい作業とか苦手で…」
って!つけたくなかっただけじゃコラッ!
気付けぇっ!
四角いブタちゃんを愛おしそうに見つめるアナタはあたしの気持ちなんて気付いていないんでしょーよ
くっそ!ただの四角いブタのクセにぃー
ジェラシー感じちゃうわっ!
むきーぃっ
あたしを見てぇぇえ!
「癒されるな。目が…奈々みたい」