シンデレラと狼くん
メール
事の始まりはその日の昼休み。沙希と教室でお弁当を食べていたときにそれは起きた。
ブーッ ブーッ
あたしのケータイだ。
メールを開こうとしたけど思わず止まってしまった。
「誰から??」
「‥わかんない‥知らないアドレス‥」
目の前にいた沙希もあたしの答えに疑問を抱いてケータイを覗きにやってきた。
「『放課後、図書室に来い』‥?」
沙希がケータイを見て呟いた。
「沙希‥どうしようなんだか怖いんだけど」
「そうだね‥でも言った方がいいかもね‥行かなかったらあとが怖いし」
「うーん‥」
それからあたしは放課後まで時間が進むたびに不安と恐怖感でいっぱいになっていった。