可愛くてごめんなさい。
第1話 『始まり』
春の桜が咲き、花びらが舞う季節。



私(御堂伊織)はやっとの思いで合格した高校の入学式の最中だ。



「…であるからして、新入生の君たちに期待を込め、勉強はもちろん、楽しく学生生活を…」



(はぁ、
おまえの話を聞いててどこが楽しい学生生活なんだよ!)





……………………





眠気に襲われつつも、
なんとか長ったらしい校長の話がおわり、私は校内を歩いていた。






まわりには
私と同じ新入生があちこちに散らばり、
いろんな人と話を盛り上げている……………
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