可愛くてごめんなさい。
昼休みのチャイムが鳴ったと同時に、

私はお弁当を持って癒やしの空間の屋上へと向かった。






ヒュー

と気持ちいい風が吹いていて、


「青空がきれ〜い」




う〜ん
と伸びをした。





そして周りを見渡して、
誰もいない事を確認してから
お弁当を広げた。




「はぁ、
この頃面倒な事が多いなぁ…

だいたいあの女どもは何なんだよ!!
妬むんなら、
自分たちも私みたいに可愛くなるように努力したらいいじゃん!!

まぁ、
私ぐらいのレベルの可愛さはアイツらには無理だろうけど…」




溜まっているストレスを発散するために
文句を言ってると…


つい勢い余って、


横に置いてあった
水筒に手が当たり、そのまま水筒が
コロコロと後ろの方へ転がっていった…




「あっ

待て〜」




と水筒を取ろうと、
後ろを向くと…


(あれっ
なんか…足が見える…)




足元からゆっくりと顔を見上げると……



…………そこには…………



黒沢先輩が立っていた。
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