可愛くてごめんなさい。
ガチャッ




「ただいまー
あ〜
かったるい!」





ドアを開けると居間の方から弟の声が返ってくる。





「おかえり、姉ちゃん。

学校…どうだった?」





私は制服を脱ぎ捨てながら、
弟に今日の様子をだるそうにグチった。





「あぁ、なんか今日はジジイの話きいただけだし…

しかもなんかチャライ男に弓道部に誘われたんだけど…

まぁ、
私みたいな可愛い女子がいたら声をかけたくなるんだろうね。」





「ふーん。
姉ちゃん相変わらずぶりっこで通すんだ…
家と外じゃ大違いなのに。

まぁ、
別にいいけど。」





プチッ





「あったり前でしょ?

もう昔の私とは違うのよ!

…………………

それに、
私が可愛かったらあんたも友だちに自慢できていいでしょ?」


少しムキになって大声を上げたのに…
生意気そうに
鼻で笑われた…
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