可愛くてごめんなさい。

『学園生活』

キラキラな高校生活が始まってから
しばらくして、前期試験があった。




(今日はこの前の試験の成績発表の日ね)



「次、御堂伊織!」



ガタンッ


「はい!!」



担任の先生に呼ばれ、
元気に返事をした。



「今回のテストで1人だけ98点だぞ。
よく頑張ったな。
先生は嬉しいぞ!」





「ありがとうございます!
でも98点ですと、
私もまだまだですね。」




(クソッ、
美容に悪い徹夜までしたのに満点じゃないのかよ!)





ヒソヒソ





後ろの席の子たちが明らかに私の事を噂をしている……





(ふふっ
まぁ、
私みたいに可愛いくて勉強も出来たらそりゃあ羨ましいよね)




そんな優越感にひたりながら、
私はクラスの真ん中の自分の席に座る。





……………………………





つまらない授業が終わり、
やっとお昼休みになった。





(やっとお昼だ。
今日も一人になれる私の空間に行こ……)




ルンルン
とカバンからお弁当を取り出そうとしていた時に、

私の席を囲む様に3人の女子が立っていて
女の子とは思えない形相で私を睨んでいた…………






(なんか、
めんどくさい事になりそうだな…)
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