可愛くてごめんなさい。
「ちょっとあんた、

顔かしな…」




3人の中でリーダーらしき子が低い声で言ってきた。





…………………………





「えっ?
私…ですか?」




トラブルを避けたい私は精一杯ピュアな顔をした。





「あ?
他に誰がいんだよ!」





バンッ

とリーダーは私の机を強く叩きながら声を荒げる。





(あ〜もう!
勘弁してよ…うっとうしい!)




とは言わない伊織。

ピュアな伊織は、
こんな状況ではスイッチを入れる。
まずは涙目、そして小動物の様に震える。






「あの、
私…何か…しましたか?」





(さすがわ・た・し、
完璧な演技。)






「ちっ
分かんねぇのかよ!
頭悪いのか?」





とバカにした感じでリーダーが言うと、
隣のバカ女どもが笑う。





(あ〜
はいはい。)





笑いながら、
バカ女どもは私の腕をつかんできた。





「なぁ、マジで顔かしな。」





そのまま両腕をつかまれたまま、

校舎の方に連れて行かれた…
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