終わりなき想いの果てに
「セーラ、わたしは悪魔ではない。悪魔とは、わたしのように神でさえも恐れる力を持たぬ者だ」
「…どうしてあなたは鏡の中にいたの?誰があなたを鏡に封印できたの?」
わたしは次々とディガルに問い掛けた。
「セーラ、おまえはわたしが怖くないのか」
ディガルはわたしの問い掛けには答えず、不思議そうにわたしを見下ろした。
「怖いに決まってるわ。だけど、なぜかしら…あなたのこと、もっと知りたいって思うのよ」
わたしは正直に答えた。
「恐れを知らぬセーラよ。おまえは後悔するであろう。わたしという闇の傀儡を、封印から解き放った罪故に」
「災いってっ?あなたは何をするつもりなの!?」
「いずれ分かる。忠告しておくぞセーラ。わたしのことは他言無用だ。もし話せば、その人間は誰より早く冥府への片道切符を手にすることになる」
「ディガル!」
初めてその名前を口にした瞬間、体が感電したようなショックに見舞われた。
―― 何っ!?
あまりのショックに一瞬ディガルから目を離したすきに、彼はその禍々しく美しい姿を眩ませていた。
『忠告はした。セーラ、わたしはいつでも、おまえの側にいる…』
頭に直接響く、重低音の声だけを残して―――
「…どうしてあなたは鏡の中にいたの?誰があなたを鏡に封印できたの?」
わたしは次々とディガルに問い掛けた。
「セーラ、おまえはわたしが怖くないのか」
ディガルはわたしの問い掛けには答えず、不思議そうにわたしを見下ろした。
「怖いに決まってるわ。だけど、なぜかしら…あなたのこと、もっと知りたいって思うのよ」
わたしは正直に答えた。
「恐れを知らぬセーラよ。おまえは後悔するであろう。わたしという闇の傀儡を、封印から解き放った罪故に」
「災いってっ?あなたは何をするつもりなの!?」
「いずれ分かる。忠告しておくぞセーラ。わたしのことは他言無用だ。もし話せば、その人間は誰より早く冥府への片道切符を手にすることになる」
「ディガル!」
初めてその名前を口にした瞬間、体が感電したようなショックに見舞われた。
―― 何っ!?
あまりのショックに一瞬ディガルから目を離したすきに、彼はその禍々しく美しい姿を眩ませていた。
『忠告はした。セーラ、わたしはいつでも、おまえの側にいる…』
頭に直接響く、重低音の声だけを残して―――