先輩と甘い恋 ~Sweet☆Love~
『椎榎頑張れ!』
応援の言葉を掛けたつもりが…
「何言ってんの?美空もでしょ?」
『は、はぁ……』
「よしっ!お互い頑張るよ!!」
半強制的に私も頑張るはめになってしまった。
確かに周りの子達はどんどん彼氏が出来ていく。
だけど中には好きでもないのにお互い付き合っていたり、体目当てとかそういう関係の人達もいる。
でもそこまで彼氏って欲しいものなのかなぁ……?
私が疑問に思っていた時椎榎に声を掛けられる。
「あっ!そろそろ始まっちゃうね。行こう。」
『あっうん。』
私と椎榎は少し早歩きをしながら体育館に急いで向かう。
――でもこの時の私はまだあんな素敵な出会いがあるなんて思ってもみなかった…。