先輩と甘い恋 ~Sweet☆Love~
『あ、ごめん!じゃ行こっか!!』
慌てて返事をする。
「うん!」
はぁ…沙希ちゃんに不思議がられちゃった…。
二人で教室を出て別の教室まで移動する。
その時私の目の前にチャラチャラした男の子達の姿が目に入った。
「ねぇ…美空ちゃん…。私あの人達苦手なんだ…」
小声で私に呟く。
『そうなんだ…。どうして…?』
「だって悪い噂しか聞かないもん…。」
そうなんだ……。
それにしても柄が悪い人達…。
「あ…こっち近付いて来るよ…。早く行こう!」
二人で早歩きし始めると距離がどんどん近付いて行く。
『…っ!!』
その時、すれ違いざまに一人の男の子が囁いた。
小さい声でとても聞き取りずらかったが私にははっきり聞こえた。