先輩と甘い恋 ~Sweet☆Love~
“バイバイ……美空ちゃん…”って…。
もう一度振り返ってみる。
が、しかしもうその時は居なかった。
「美空ちゃん…?どうかした??」
沙希ちゃんが急に立ち止った私に問う。
『うーん…何か聞こえたはずなんだけど…。空耳だね!』
そう言って話を軽く流した。
「そっか…。あ、もうこんな時間!!急ごう!」
そう言って私の腕を掴んで走り出す。
沙希ちゃんって…面白いなぁ!
そんな事を思って流してしまったんだ。
でもこの時、私はもう少しきちんと考えてれば良かったかもしれない…
最後までちゃんと悩めば良かったのかもしれない。
そうしたらきっと…。
…きっとあんな事にはなっていなかったかもしれなかったから…。