先輩と甘い恋 ~Sweet☆Love~
「何が違うの?一緒でしょ?」
どんどん質問されて…でも答えられなくって…恐怖を感じてくる自分が居た。
『ううん…違うよ…。私の言ってる好きは…』
――ドンッ!!
『キャッ!!』
いきなり押し付けられてビクッとする。
「美空ちゃんの言ってる事は奇麗言でしかないよ!!」
叫ぶように俯きながら話している。
『…………でも…』
「そんな事現実では叶わない!!俺が好きなんだから別に良いじゃん!」
そう言って男の子は私に唇を押し付けてきた。
嫌でも…避けられない自分に悲しくなり涙がポロポロと零れる。
きっとこの男の子は辛い過去を味わっているんだ…。
そんな感じがして…動けなかった…。
「…ごめん…じゃあ…」
そう冷たく吐きすて走って行ってしまった。
『……っ………』
彼が行ってからも涙は止まらず一旦教室を出る事にした。