先輩と甘い恋 ~Sweet☆Love~
『……本当に…大丈夫ですから…』
そう言って立ち去ろうとした時腕を掴まれた。
「待って!…じゃどうして…ずっと泣いているの…?」
言われて思う。
先程からポロポロ零れてくる涙は全く止まらない。
『…これは……』
その先の言葉は思いつかなかった…。
「…君が泣き止むまで傍に居るから…」
優しく微笑む先輩。
そう囁くように言われ思わずまた泣きそうになる。
だんだんと涙は止まっていき落ち付いて来た。
『あの……お名前は…?』
聞きたかった事を聞いてみる。
「あー俺…?青山隼人(あおやまはやと)!君は?」
『私は…櫻井美空です……』
「そっか、櫻井さんね!…あっ…もうこんな時間か!!」
自分の腕時計を見ながら焦っている。
『あの……私ならもう大丈夫です…』
急いでる先輩に呟く。