コイ、危険注意報♥
次の日、私は何食わぬ顔で学校へ向かった。

登校中、親友の恵と会い、別れたことを告げた。
すると、恵は…

「………え?!なんで?別れたの!?凄いお似合いだったのに!!」

ぇ、そうなの?…始めて聞いた…。っていうかお似合いって言われる程一緒に居たことない気がするけど。

私は苦笑しながら学校へ歩いていった。
学校へ着くまで…「何で?」「どうして?」と、恵には質問攻めされた…

もちろん、答えは「…さぁ?」しか言いようがない。…自然崩壊という奴だろうか?…とりあえず、そういうことにしておこう。



校門を潜ると、急に男の子が1人現れた。

綺麗な茶髪に真っ直ぐな眼、…隣のクラスの桜木卓真だ。運動神経も良くて…顔も頭もいい…完璧な…。


…私には関係ないよね。
そう思いながら桜木くんの横を通り過ぎ……ようとしたが、不可能だった。…桜木くんが私の腕を掴んでいたことによって。
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