【短】優しくって少しバカ
第1章
意味
「はあ…」
荒れてる廊下を歩きながら
私はまたため息をついた。
1年経っても
私はこの学校に馴染めない。
「あっ
かいちょーだー」
チャラい男に
廊下で声をかけられるのは
すべて無視。
そんなことは
もう慣れた。
「あっ、
先生!」
私は
たまたま通りかかった生徒会担当の先生に声をかけた。
「今度の生徒総会なんですが…」
「ああ、勝手に決めて」
生徒会長1年にして、
この言葉も慣れた。
こんな学校来るんじゃなかった…
そう思ったのも、
何回目だろう。