【短】優しくって少しバカ
バカ?
そんな私にも、
好きな人がいる。
羽崎涼。16才。
野球部。
これは
羽崎とあたしの話。
-放課後
私が教室で生徒会の仕事を
していると、
ガラッとドアが
開いた。
「あれ?
まだいたん?」
羽崎涼 だった。
ユニホームがかなり
汚れている。
多分、
部活帰りだろう。
「明日の生徒総会の資料作ってんの」
「え!?
1人で?」
「今この教室、私しかいないでしょう?」
「あ、
そっか」
羽崎涼は
かなりのバカだ。
と、いうのも
付け足しておく。
「大変だね
…手伝おうか?」
私はコイツのこの言葉に期待していたのかも
しれない。