逆転フィーバー
第二章
昼休み、屋上に呼ばれた。
「何か用?」
「昨日は回りくどい言い方してゴメン。
俺、正直に言うけど
美崎さんが気になってる」
呼び出された相手は松山くんだった。
「…そう」
気になってる だから別にまだ
どうも進展しない状態じゃない。
「美崎さんは好きな人いるの?」
好きな…
一瞬、春の顔が浮かんだけど
この気持ちが好きかとかは分からない。
「気になる人ならいるわ」
「俺が入る隙はある?」
「分からない…
まず、気になるだけで
好きかは分からないもの」
今から徐々に春に惹かれていく自分は
何となくイメージ出来るけど…