P.S.私は幸せです
ーーーー・・・


次の日、朝の目覚めはあまり良くない。


目覚まし時計の甲高い音が頭に鈍く響く。


音を止め、重々しい身体を布団から起こす。


「・・・飲みすぎた」


昨日は酒が進み、意識は保っていながらも確実に酔っていたみたいだ。


昨日を遡っているとあることに気がついた。


いや、正しくは気がついてしまった。


『 美菜子ちゃん、俺と付き合ってみない?』


高松さんの声と赤らんだ顔。


迷うことなく首を振る自分。


そして、あの勝ち誇った顔。


「私たち・・・つき合っちゃった?」


私の記憶では高松さんと付き合ったことになっている。


しかし、酒の場だ。


記憶が正しい保証は全くない。


別に付き合うのはいいのだが、それが思い違いだったほうが恥ずかしい。


どうしよう。


今日は、サークル会議だ。


必ず会うことになるのだ。


とりあえず、向こうに合わせるしかない。
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