i 〜アイ〜
第1話
朝日の光と波のどくどくの音で、重たいまぶたを持ち上げる。
「起きなさーい!」
あと、一番うるさい目覚まし時計にも起こされて、嫌々制服に着替える。
「そんな大声ださなくても起きてるって!」
「はいはい。いいから早く食べなさい。」
下に降りると、トーストと色んな味のジャムが机に並べてあった。
「あー…。今日はいいや」
そう言い玄関に直行して、靴を履いていると、後ろから母親がヒョコっと顔を出した。
「そんな急いでどこ行くん?」
「うん?拓に会いに行く!!」
笑顔でドアのぶに手を掛けて、ガチャンという音とと共に、いってらっしゃーい!と母親の元気な声が響いた。