犯人
その時、青年はようやく
口を開いた。
「例え誤ってだとしても
警察に自首しなければ
だめですよ。
あなたの場合なら、相手が
悪徳な詐欺団体の人間なのだから
罪は軽くて済んだはずなのに。
それに、そいつの持ち物から
何か詐欺組織の手がかりが
得られたかもしれない。」
「わたしも、今冷静になって
考えてみればそう思います。
でもあの時はとても
混乱していたのです。
刺してしまった後
わたしは怖くなって家を飛び出し
わけもわからず走りました。
そしてここにたどり着き
あの時の事を思い出して
しまうので、せめて包丁に
ついた血を洗い流したいと
思ったのです。」
口を開いた。
「例え誤ってだとしても
警察に自首しなければ
だめですよ。
あなたの場合なら、相手が
悪徳な詐欺団体の人間なのだから
罪は軽くて済んだはずなのに。
それに、そいつの持ち物から
何か詐欺組織の手がかりが
得られたかもしれない。」
「わたしも、今冷静になって
考えてみればそう思います。
でもあの時はとても
混乱していたのです。
刺してしまった後
わたしは怖くなって家を飛び出し
わけもわからず走りました。
そしてここにたどり着き
あの時の事を思い出して
しまうので、せめて包丁に
ついた血を洗い流したいと
思ったのです。」