二つの愛
一週間に一度瑠璃と会うのが日課になっていた

楽しかった、美穂とまだ夢の中でいられるような気がしていた

最近になって瑠璃が美穂のことをしきりに聞いてくるようになった

二人で会ってたときはどうしてたかとか、どんな愛し合い方をしたとか



「私おねえちゃんの身代わりはいやなんです」「愛してください」「私を愛してください」


胸にずきっとくるものがあったつらかった


身代わりに愛していたというのか瑠璃を・・・・・・・・・・・似ている面影を追ってしまう


兄弟で二つの愛の中で僕はゆれうごいていた


僕はなんてことをしているんだ

とても恐ろしいむごいことをしているんではないのか

姉をなくしまた今妹までも苦しめている

確かに似ていた美穂と瑠璃・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だんだん僕は似ているからすきなのか瑠璃自身を好きなのかわからなくなってきた
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