いつもの…
帰り道、車中は無言



今まではその無言は嫌じゃなかった。好きだった。…だけど、今の無言は私達を裂ける無音にしか感じない



少しずつ家に近づく
少しずつ終わりが近づく



そして、アパートの前の公園に着いた



「別れて…」



言葉は突然に私に降り掛かった



「彼女できた?」



「…うん」



「そっか、仕方ないね。私は彼女ができるまでの女だしね。おめでとう」



「さんきゅ」



私の強がりに気づいてよ
私に笑顔を見せないで
私は別れたくないんだよ



最初は好きでも嫌いでもなかった。だけど、いつからあなたを好きになったのかな?





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