いつもの…
優しくて笑顔が似合う人



私の太陽みたいな人



私から離れる。もう、届かない人



「最後にキスしてくれる?」



ちょっとした意地悪だったのに…



「俺からはできない」



そんなに真剣に答えないでよ



「じゃあ、私が襲ってあげる」



私は言うと同時に彼にキスをした



激しく、何度も角度を変えて…



彼は応えてくれない。人形みたいに座ったまま…



そんな苦しさを悲しさをキスでぶつけた



でも、癒されない
だって、彼はもう私を見てくれない



キスを止めた私は息切れをしながら彼を見つめた





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