月の恋


ガサ

『っ!』

いつの間にか走るのを忘れてたうちの背後に人が立つ



「…私の時止め(じどめ)すら効かぬとは…さすが」


『意味分からんこと言ってんちゃうで!このお面野郎が!!』

叫びながら振り返る


嫌な汗が背中を流れるんが分かる
膝が震えて動かれへん……

また最初のように囲まれてる




「一緒に来てもらいたいのです」

喋るんは決まって目の前におるコイツだけ他の人は皆黙ってうちを見てる…

キモチ悪いなぁ~


「さぁ…」

『あほ言うてんちゃうで!顔にそんな布まいてる奴には~いって付いて行くほどアホちゃうわ!』


「…我々は貴女様を14年間待ち続けました…貴女様がこの地を離れ、違う場所に行かれた時も我々は貴女様に付いてゆき時が来るまで見守っていました」



『………』









うぁ~~良かったなコバヤンここにも変質者がおったわ~仲良うなれんちゃうか?






そんなことを考えてる間に目の前の変質者2号は顔から布を取っていく


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