月の恋
億千の時の元、君は…
『どこやねんここ』
つい5分前
目が覚めた生綉姫は亀のように固まってる
『どこやねん!』
絶対自分の部屋やない!何でや何でこんな超和風の部屋におんのや!昨日何があった!?
確か…美羽がドラマで反省文かいてコバヤン姉貴とデート、学校デストロイヤーで姫で…イケメン!
『つーことは!ここはあいつの家か!』
もう一度部屋をゆっくり見る
『何でこんなだだっ広いねん』
姉ちゃんと1つ6畳の部屋を半分づつ使ってたうちにとってこんな広い部屋は東京ドームにしか見えへん
生綉姫が部屋を見渡し考えてると扉を叩く音が部屋に響いた。
ーーコンコン
「失礼いたします…お目覚めになられましたか?」
『…え、はい』
生綉姫が小さく返事をすると同時に部屋に入ってきたのは5、6人のお手伝いさんみたいな人達、だけど皆、服装が着物…
皆…美女って…
どないなっとんねん…何かすご…
美女揃いの中で一人、40歳ぐらいの女の人が一歩前に出て喋りだす。
「でわ、朝食をお持ちいたしましたのでお召し上がり下さい」
『…はい、ありがとうごさいます』
「召し上がった後はこちらにお着替え下さい」
そう言われ生綉姫の前に出されたのは一枚の綺麗な着物。
はぁ!ちょっと待って何その着物!うちが着んのか?…着れるわけないやん!!
『…あ、あの!』
ーーーバタン
え?今聞こえてましたよね?無視でっか?
生綉姫の呼び声を無視してお手伝いさん達は出て行く。
生綉姫は伸ばした手をゆっくり落とす
テーブルにおかれた和食に部屋の隅に置かれてる綺麗な着物。