月の恋


ハァ!ハァ!ハァ!

あれから10分
生綉姫は今だ走っていた。


何やねんこの屋敷!
トイレどこや。あのメイドさんすぐっぽいこと言うてたのにないやん!



それに…


「姫様お待ち下さい!!」

「ゴォラー蒔騎!待てーー!!」


ダァーッなんやねんあの2人は!
しつこいで!

それもいっちゃん後ろの人めっちゃ怖いねんけど!!

「オ゛ラーー!」

ひえええぇーーアイツあんなキャラやったっけ!?


「姫!!」

『だぁー!うっさい!乙女がトイレ行く言うてんのについてくんな!あんたらとなんか一緒に入りたないねん』


ったく!トイレの窓から逃げるつもりやったのにこのままじゃ逃げるどころかトイレまで入ってきそうや





「蒔騎ー!待てーー!」


「しつこいぞ鬼壟!姫を捕まえるほうが先だ!その後でちゃんと話す!」

「本当だな!?…だったら」


ザッ
「我に汝(なんじ)の時をしめせ」


鬼壟が急に立ち止まり口の前に人差し指と中指を立て呪文を唱える


ーーーその刹那…




ん?
『っのわっぢ!!』

ーーベッターンッ!!!


「姫!」


なっなっ何やねん今のん!?


急に体が動かんくなった思ったら地面に倒れてもうたで!何で!何でや!老化か!老化してもうたんか!


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