月の恋


《いや!かあさま!かあさま!》

『なっ!どないしたん!?聞こえてる!?』

生綉姫は光に手を伸ばした瞬間

ーージュウ!!

『いっ!』

生綉姫が伸ばした手は光に触れた瞬間、炎に焼かれたかのように火傷を負っていた。

『っくそ!』

だが今の生綉姫には火傷なと関係ない。

自分の目の前で幼い少女が泣いている…『助けなきゃ』ただそれだけの思いでまた光に、女の子に向かって手を伸ばす。

ーージュウゥゥ!!

『っ!あぁっ!』

痛いってものじゃない、感じたことのない激痛に意識が飛びそうだ。

それでも生綉姫は伸ばし続ける


『っ!届けーー!』


伸ばした手が女の子の服を掴んだ瞬間、周りの空間が歪み生綉姫は消えゆく意識の中で女の子が無事でいることをだけを願ったーー。


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