月の恋


あ~この子何か超可愛いな!!


生綉姫はちょっとぶっきらぼうなのだがチラチラと時々、生綉姫を気にしながらぎこちなく話す太奇を見て…



あー!可愛い!!うわーこれがいわゆる母性本能ってやつか!知らんかったーー!!


一人目の前の太奇の話しを聞きながらついつい顔の筋肉が緩んでくるのを必死に押さえていた。





あぁ~でも相変わらずこの世界は美形なのね…


少し短めの黄色い髪、鼻筋も通っていて、将来保障されたぐらいのかっこよさ、背は今は咲羅の少し上ぐらいだがまだまだ伸びるだろう、そして生綉姫が1番最初に目にいったのが…瞳だった。まだ幼くてクリッとしていて太陽のように暖かいオレンジ色をしている。





『………』
きっと優しいんやろなぁこの子…そんな目してる


「…?…どうした?」


生綉姫がずっと太奇を見詰めていたのを不思議に思ったのだろう太奇が生綉姫に声をかける。



『え?…ううん、何でもないで』

「あっそ…それよりせろそろ行った方が良いんじゃ…」


太奇が恐る恐る話すから生綉姫は太奇が見てる方に振り返ると


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