聖夜の夜に……
「そうだ!サラの事聞いた?」

キュアが雲パイプを手に持ったまま、ぼくの方へ顔を向けた。

サラとはぼく達の天使仲間だ。
キュアの様子で、何があったかのだいたいの予想はついた。

「聞いてないけど……もしかして
やっちゃったのか?」

ぼくは恐る恐る聞いた。

「ああ……男の子だったみたいだよ」
とキュアは大きく頷いた。

サラは寿命のきた人間の命を伸ばしてしまったのだ。

サラならいつかやるんじゃないかと前から思っていた。

あまり感情を入れて仕事をするなって、注意した事もある。

それでも、助けたくなってしまったのだろう。
サラは心優しい天使だった。
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