聖夜の夜に……
次の日はみどり病院に入院する
おばあちゃんを迎えに行く仕事があった。

えりちゃんの事が気になり、ぼくはついでに病室を覗いた。

からっぽになったベッドの隣のベッドに座り

クマを大事そうに抱えながら、じっと空を見つめるえりちゃんの姿があった。


「えりちゃん……」
そう心配そうに話しかけるママへも小さく頷くだけで
また空を見上げてしまう。
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