聖夜の夜に……
結果は分かっているというのに
ぼくは、えりちゃんの手術が気になって仕方なかった。

でも、えりちゃんの辛い姿を少しでも見たくない。


ぼくはそわそわしながらも、天空で時間を潰した。

大好きな空を見ても
いつものようにシャボン玉を吹いてみても、
全然落ち着かない。


空には薄く暗い雲がかかり、今にも雨が降りそうだった。

次第に
日が少しずつ傾き始める。


長いようで短い時間をぼくは過ごした。
< 30 / 46 >

この作品をシェア

pagetop