聖夜の夜に……
先生も看護士さん達も、えりちゃんの回復に全力を尽くす。


けれど……
えりちゃんの状態は良くならない。

先生は悔しさとやるせなさの入り混じった険しい表情で
お父さんとお母さんの所へ行くと、

「お父さん、お母さん
覚悟をお願いします。

えりちゃんに声を掛けて下さい」
そう告げた。

2人はえりちゃんの元へと近寄る

「えり!えり!聞こえるか?
パパだよ。

ここにいるからね」

そう言い強く手を握る。


「えり?ママよ!」

お母さんも
涙を流しながら、えりちゃんへと呼びかける。


廊下ではえりちゃんの
おじいちゃんおばあちゃんが

病室ではえりちゃんと同室だった子たちが

看護士さんも
先生も

みんながえりちゃんの回復を祈っている……。
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