聖夜の夜に……
「えりっ!?えりっ!?
何か言いたいのっ!?」

お母さんが必死にえりちゃんの口元へ、耳をよせる。

先生が酸素マスクを外していいよ。とのジェスチャーをし
お母さんは優しくそれを外す。

そして愛しげに、お母さんはえりちゃんの頬へ手を添える。
「えり……」


ゆっくりと、えりちゃんの口が動く

「パパ……ママ……
ありがとう。

次産まれてくる……時も

えり……

2人の子がいいな……」

それだけ言うと

えりちゃんは満足したかのような笑顔を
一瞬したかと思うと、すぅーっと意識をまた失った。
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