揚羽蝶


そしてある日家に
帰ってくると
いつものように
あかりが部屋にきた


「おねぇ…」


あかりを見ると
顔と腕に痣がある


「あかり!?どうしたの?」


「…大丈夫、あかり今日転んだだけだから」


転んだ怪我には
見えなかった


「あかり!本当のこと言って!!」


あかりは目に涙を
溜めていた


「おねぇ、もうこんな家あかりいやだよ」


あかりは泣き出した
あたしはあかりの頭を
ずっと撫でていた
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