揚羽蝶
「はい?」
ママの隣には
お人形みたいな女の子
「この子小百合ちゃん」
「小百合です、よろしくお願いします」
最初の印象は
可愛らしくて
とっても穏やかな子
でも違ってた…。
「じゃあ、指導係よろしくしていいかな?」
ママからの頼みだから
"はい"しか言えない
「…はい」
「じゃあよろしくね」
ママがいなくなった
「小百合ちゃんいくつ?」
「20歳です」
「じゃあ行こうか!」
あたしは小百合ちゃんを
ホールへ引っ張り出した
もう悲劇は始まってる