揚羽蝶

『じゃあ後ろ見て』


「えっ?」


私が後ろを向くと


私服の彼がいた


「アゲハ!」


「なんで?」


「見えたから、てか連絡くれたね」


「…まぁね」


「じゃあ行こっか」


私の手にゆうさくの手が重なる



「ちょっと…」


私が手を離そうとした


「なに?」


「…あたし、その」


「夜は危ねぇだろ?」


彼は私の手を引いた
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