揚羽蝶


しばらくして


工藤はお帰りの時間


「工藤さん!今日はありがとね!また来る日決まったらメールして♪」


工藤は軽く手を振ると


タクシーで帰って行った


私は店に戻り


控え室で携帯をいじっていた


「アゲハ!!」


声のする方向へ目を向けると


ままが立っていた


私は携帯をいじるのをやめ


すぐにままの前に立った


「さっきのお客さんにまたシャンパン請求したんやてね」


聞かれてたー…


「だっていれてくれるって言ってたから」


「アゲハ…あんたいい加減甘えればなんでもいいとか思わないでほしいわ」


「…甘えてないよ」


「あんたまだキャバは愛を売って金を稼ぐ場所とか思ってるの?」
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