揚羽蝶


藍をおいかけたかった


でも…


「ゆうさく、あおくんがどうしたって?」


「あぁ、実はあお…」


あたしは聞いて驚いた


すぐに藍のあとを追いかける


控え室から泣き声がする


「藍?」


「…ア、アゲハ?」


「…大丈夫?」


藍は涙を拭う


「あたし、遊びだったみたい」


「違うよ、藍」


「えっ?」


「あおくんはね、ホストやめるの」



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