揚羽蝶


「なに言ってんの?」


「あおくんは藍が好きだからお店やめるんだよ?」


「うそ…」


「ほんとだよ」


後ろから声がする


あおくんだった


「ごめん、今日の帰りに言おか迷ってた」


「…ほんとにやめるの?」


あおくんが頷く


「好きな女いるのにやってらんないでしょ」


藍があおくんに抱きつく


「ありがとう」


藍はそう言った
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