揚羽蝶


あたしは控え室で


ゆいさんに話した


レイプされたことを…


「そう…そんなことが」


「…はい」


「犯人に心当たりないの?」


「…ないです」


「そう」


ゆいさんは険しい表情だった


そうして頭をなでる


「あたしが犯人見つけてあげるわ」


「え!?」


「だってアゲハちゃんはあたしの妹みたいなもんだもん」


「…ゆいさん」


ゆいさんは微笑んだ


「だから笑って、あたしはアゲハの笑う顔が一番好きなの」


「はい」


あたしはゆいさんに


また抱きしめられた
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