もう一度、名前を呼んで。【完結】
「ねぇ、理流って何者?」
あたしはまだ立ったままの昂太に聞いた。
「おま…呼び捨てやめんかい…
まぁ、良いって言うてはったけど…」
昂太はぶつぶつ言いながらあたしの目の前のイスに座る。
「理流さんはやな……
鳳狼の副総長さんや。」
…………まじで?
どうりで強い訳だね〜。
「でもなんで藍那が理流さんのこと知ってるんや?」
昂太が思い付いたように聞いてきた。
だからあたしは、階段のところから説明してあげた。