もう一度、名前を呼んで。【完結】
ガバッ
バンッ
「うぉっ!?」
急に、理事長室のドアが激しく開かれた。
「藍那ちゃんっ!?」
入って来たのはあっちゃん。
「どうしたの?」
あたしはビックリしながらあっちゃんを見る。
「藍那ちゃん、大丈夫!?
紫蛇‐シダ‐に絡まれたって!?」
シダ?
なんだろ、それ。
「はっ!?紫蛇かっ!?」
あっちゃんの言葉を聞いたけいちゃんも焦りだす。
「シダって何よ。」
あたしは聞く。
二人は目を見開いてあたしを見た。